
- 諸工芸
截金飾箱「開花」
- きりかねかざりばこ「かいか」
- 今村 愛
- いまむら あい
- 第24回伝統工芸諸工芸展(平成25年度)
日本工芸会賞
- 技法截金
- 受賞総評神代杉の箱に、截金で幾何学的にデザインした花模様を装飾している。截金は金箔を六枚重ねたもの。デザインは作者の自宅に生育しているサンゴバナに着想したものという。部分的に彩色して変化をつけ、また花模様は外側に向かう拡がりを持ち、花の開く雰囲気がよく表されている。合口は底部にあり、黒柿をまわして安定感を生み出す。二段重ねの身にも花模様の截金が施されている。落ち着いた中に華やかさがあり、新鮮な感覚を示す作品である。(白石和己)