- 木竹工
神代杉造食籠
- じんだいすぎづくりじきろう
- 灰外 達夫
- はいそとたつお
- 重要無形文化財保持者
- 第54回日本伝統工芸展(平成19年度)
日本工芸会保持者賞
- 受賞総評作者は長年、精緻な木象嵌(もくぞうがん)の技法を探求してきたが、今回はその加飾を一切せず、地の神代杉(じんだいすぎ)の柔らかく優しい素材美を表現した。器形は緩やかな曲線の十弁の輪華で、蓋表は黒や茶の縞模様、側面は木目が細かくそろった材で対比。蓋の稜線や身との合せ目、高台(こうだい)は神代桂(じんだいかつら)で引きしめつつ調和する。高貴な気品に満ち、作者の円熟した心境を示す。 (柳橋 眞)