- 木竹工
楓寄木象嵌小箱
- かえでよせぎぞうがんこばこ
- 渡辺 晃男
- わたなべあきお
- 重要無形文化財保持者
- 第51回東日本伝統工芸展(平成23年度)
日本工芸会東日本支部長賞
- 受賞総評湧き立つ雲を思わせる杢目の楓材によるこの箱は、一幅の絵画にも勝る自然の彩なす美杢を生かす事を制作の契機としたはずだ。その為に側面を大きくとった深い箱とし、下部には染角(そめづの)や各種木材による控え目な装飾が自然の美に対する作者のささやかな感謝として加えられている。用途を持ち、且つ超えた、表現としての現代の伝統工芸の姿がある。(須田賢司)