- 染織
佐賀錦袋「雪解け」
- さがにしきふくろ「ゆきどけ」
- 小形 由美子
- おがたゆみこ
- 第51回東日本伝統工芸展(平成23年度)
新潟県知事賞
- 技法佐賀錦
- 受賞総評藍色の濃淡と薄茶の菱形文様の列を交互に置き、雪の結晶が褐色の大地にとけていくような、雪解けの清冽なイメージをかもし出す。経に白とごく淡い藍色の和紙を交互に用い、境に本金糸を1本入れる。袋の仕立ては、経を横方向に置き、白と藍の横段を交互に配す。緯を密に打ち込み精緻に仕上げ、春先の澄んだ寒冷な空気に満ちた世界を品格高く表わす。(道明三保子)