
- 木竹工
神代タモ造凍文箱
- じんだいたもづくりしばれもんばこ
- 村木 昭彦
- むらきあきひこ
- 第47回東日本伝統工芸展(平成19年度)
日本工芸会賞
- 受賞総評特徴は北海道の地場材であるタモ・栓で、構成されている所にある。箱中央の寄木は、神代タモの柾目を使用し、北国の言葉で「しばれる」厳しく冷えこむ様子を、氷の結晶文様で表現している。両脇は界線に真弓材を使い、繁栄して行く北海道の町並を見せている。箱の中は栓材で二段重ねになっており、内外共に作者の工夫による、蝋仕上げとなっている。作品から住環境を愛する、作者の心が窺え、日々の努力が加って実を結んだ秀作である。(島崎敏宏)