
- 染織
米澤平袴「千尋草」
- よねざわひらはかま「ちひろぐさ」
- 新田 源太郎
- にった げんたろう
- 第58回日本伝統工芸展(平成23年度)
日本工芸会新人賞
- 受賞総評経糸は40センチ幅に100色8000本の練糸でしなやかさを求め、対して緯糸にはシャリ感のある生糸を濡らさずにしかし強く打ちこんでいる。そうしてできた袴地らしいすっきりとした風合い、そして縞柄を竹林(千尋草は竹の別名)と重ね合わせた一点。数越おきに入れた金糸が絹の艶とは異なる硬質な耀きを放ち、竹林に落ちる木漏れ日を思い出させる。 (今井陽子)