
- 染織
藍形染着物「水辺の紅葉」
- あいかたぞめきもの みずべもみじ
- 松原 忠
- まつばらただし
- 第51回日本伝統工芸展(平成16年度)
日本工芸会新人賞
- 受賞総評「墨の五彩」といわれるが、この藍染にも五彩がある。片面糊置による藍の浸染が基調をなしているにもかかわらず、これはまさしく“韓紅(からくれない)に水くくる”紅葉である。陰陽のデザインの使い分けや藍の濃淡の変化。肩や裾で密度を高める丹(に)の色挿し。緻密な作意に裏付けられながらそれと悟らせない、現代の「粋」を感じさせる秀作である。(丸山伸彦)