• 陶芸
  • 備前擂座そぎ壺

  • 岡田 輝
  • おかだ てる
  • 第37回日本伝統工芸中国展(平成6年度)
    岡山県知事賞
  • 受賞総評
    作者の練達の陶技は、簡潔で力強い壺の全体的な形状にも見ることができるが、しかしこの作品の見どころは、なによりも表面に施された服飾であろう。壺の緩やかな局面を薄くそぐことによってつくられた斜線は、流れるような美しいリズムを生み出して、清新な視覚の効果をもたらしている。この動的な線に対して、肩の部分の小さな擂座が安定した静的な印象をあたえるところにも、作者のこまやかな感覚がうかがわれる。(乾由明)
  1. 公益社団法人 日本工芸会