- 木竹工
神代杉造木象嵌短冊箱
- じんだいすぎづくりもくぞうがんたんざくばこ
- 灰外 達夫
- はいそとたつお
- 重要無形文化財保持者
- 第39回日本伝統工芸展(平成4年度)
日本工芸会奨励賞
- 受賞総評木工技法の中にある曲物がある。普通、円筒状に曲げ底板を付けたものであるが、この短冊箱は挽曲と称し板面に鋸、鉋等で溝を作り折り曲げ箱とする。神代杉の柾目板に神代桂、尾州檜の細線で菱格子と横縞を嵌入し、清新で品格ある美しい板面を作りだしている。界線にも神代桂を入れ補強と共に形態を引き締めており、神代杉の肌合いを生かし用途を考え独自の塗装で趣のある仕上げにしている。近年取り組んでいる挽曲の作品の中でも逸品である。