
- 金工
菱文筋釜
- ひしもんすじがま
- 三代 畠 春斎
- はた しゅんさい
- 第54回日本伝統工芸富山展(平成27年度)
高岡市長賞
- 受賞総評茶の湯釜の鑑賞として、「全体の形」「口造り」「釜肌と文様」「鐶付」「蓋と摘み」そして「湯上りの音」とある。この釜は、全体が丸味をおびて柔らかさとどっしり感を出している。肌には縦筋を入れ、口部分で折紙を思わせる状態に筋変化させ、単純な文様に面白さをつけている。また鐶付は立浪を表し、爽やかさを与えている。釜全体が一つにまとまり、茶席で使用されても安堵感を与えてくれる優れた作である。(重要無形文化財保持者〔金工〕 ・ 〔公社〕日本工芸会 常任理事 中川 衛)