技法

象嵌

受賞総評

切れが生じないよう備前の土と磁土との配分を調整し、熟練の轆轤技術で成形。フォルムの最も張りのある部分に表れた練り込み模様が、轆轤の自然なラインの中で生きている。うつわの下部分は艶を出し、上部はマットな調子に焼き上げるなど、発色や質感の違いは練り込み部分にも生じ、落ち着いた雰囲気ながら、変化に富んだ表現となっている。（外舘和子）