
- 染織
紬織絣着物「春の雨」
- つむぎおりかすりきもの「はるのあめ」
- 大高美由紀
- おおたか みゆき
- 第49回東日本伝統工芸展(平成21年度)
日本工芸会東日本支部長賞
- 技法紬織、絣織
- 受賞総評縹の濃淡の細縞に小さな水玉が飛び、薄紫地にバランスを崩した霰の菱文が花弁のように軽やかに舞う。縞と絣技法と染め色で、暖かい春の雨が詩情豊かに表現された。紫はコチニールに合成染料を加えて微妙なトーンを調整されたと聞く。背で段をずらせず一文字に合わせて仕立てたところにも作者の計算された工夫が見られる。(小笠原小枝)