
- 漆芸
彩漆蒟醬合子
- さいしつきんまごうす
- 鵜飼 敏伸
- うかい としのぶ
- 第53回東海伝統工芸展(令和4年度)
愛知県教育委員会賞
- サイズ奥行22 幅22 高9.9 cm
- 受賞総評初日の出の感動を彩漆と蒟醤で表現した。素地は板材を六枚ほど積層して、彫刻刀で刳り抜いた。蓋鬘に僅かに手掛けを刳り、身は裾広がりで、安定感のある器形を作る。総体に黒漆塗として蓋表の日の出は朱漆を15~16回塗り重ねて研ぎだした蒟醤で表し、側面は銀を埋め込んで研ぎだした一種の変塗(彩漆)で夜明けの情景を表した。身近な日常をテーマとして、朱漆と黒漆の抽象的な表現が見事である。(内田篤呉