
- 金工
鍛銅盛錫花器「垂氷」
- たんどうもりすずかき「たるひ」
- 須佐 真
- すさ まこと
- 第51回伝統工芸日本金工展(令和5年度)
石洞美術館賞
- サイズ奥行9.5 幅13 高19.5 cm
- 受賞総評繊細に打ち出された鎬の谷間に錫粉を撒き、溶かし付けることで寒空に舞う粉雪を、そしてその雪が降り積もり、やがて氷柱となる様を表現している。硫化仕上げによる漆黒の銅の器体と、錫の銀白色の対比が美しい。特徴的な口辺のデザインは雪雲を連想させ、作者のイメージする冬の情景は、確かな技術により見事に表現された。(佐故 龍平)