
- 木竹工
神代杉柾目造板目象嵌二段卓
- じんだいすぎまさめづくりいためぞうがんにだんじょく
- 福嶋 則夫
- ふくしま のりお
- 第70回日本伝統工芸展(令和5年度)
高松宮記念賞
- サイズ奥行27.7 幅48.2 高12.0 cm
- 受賞総評神代杉柾目の天板に、作者が住む金沢の町屋特有の格子〈木虫籠(きむすこ)〉にも通ずる細線象嵌を同材板目で配する。その連なりは天板の撓しなりを防ぐ構造強化と、美しい柾目に陰影と流動性豊かな表情をもたらす。また二箇所の間まが何かを置く見当となる配慮も心憎い。天板縁周りの極細界線、黒柿の側面、堂々たる脚部まで精緻な技が統合された秀作。(寺尾健一)