
- 諸工芸
有線七宝抽象文花器
- ゆうせんしっぽうちゅうしょうもんかき
- 柴田 明
- しばた あきら
- 第70回日本伝統工芸展(令和5年度)
日本工芸会保持者賞
- サイズ奥行24.5 幅21.0 高22.0 cm
- 受賞総評銀の植線を効果的に見せるためには、色濃い釉薬に用いるのが通例であるが、本作では白っぽい釉薬に施している。銀色があまり強く主張せず、静かな水の流れを表すことに成功している。わずかな破綻も見られず、完璧な仕上がりにもかかわらず、作者の苦労の程を、微塵も感じさせない。そんなたたずまいが何よりの魅力である。(小川幹生)