- 金工
 朧銀地象嵌匣「時」
- ろうぎんじぞうがんはこ「とき」
 - 奥村 公規
 - おくむら こうき
 - 重要無形文化財保持者
 - 第70回日本伝統工芸展(令和5年度)
日本工芸会奨励賞 
- サイズ奥行14.0 幅19.5 高11.5 cm
 - 受賞総評地金は朧銀の性質を利用した独自技法で複雑な深い色合いを醸している。古代の巨石信仰に着想を得て、全体を岩に見立て、甲盛りの蓋の中央には太陽を象徴する布目象嵌、三種の金属による魚々子象嵌で水流を表し、悠久の時を超えて伝えられてきた金工技術に思いをはせた。五角の変形匣の身と蓋を合わせる技術は見事である。(本橋浩介)