
- 金工
御法金具〜源氏物語より〜
- みのりかなぐ〜げんじものがたりより〜
- 竹花 万貴
- たけはな まき
- 第53回伝統工芸日本金工展(令和7年度)
宗桂会賞
- サイズ縦4.5 横5.5 高0.9 cm
- 受賞総評これまでにも『源氏物語』を題材に制作してきた作者が「御法」の世界観に挑み、表現した秀作である。蓮の花が開花し、朽ち、また再生する─廻る因果、人生や時の流れを小さな画面に凝縮した。打ち出した銀の板に施した四分一や赤銅が柔らかな陰影を生み、花の清らかさを一層引き立てている。銀の露が、紫上のはかない命を想い起こさせる。(鈴木さとみ)