
- 人形
木芯桐塑布和紙貼「久遠」
- もくしんとうそぬのわしばり「くおん」
- 青江 桂子
- あおえ けいこ
- 第32回伝統工芸人形展(令和7年度)
三越伊勢丹賞
- サイズ高40.0 cm
- 受賞総評古墳時代の衣装に首飾りと帯の彩りが映える。裳の縦線は金糸を用い、所々を結ぶことで小さな輝きを加えた。その下には、厚みのある鶴文様が舞う。衣の左肩側の亀甲文様とで鶴亀を示し、吉祥と長久を静かに伝えている。清雅な印象の作品である。作者は制作するにあたり、若き日の自分と向き合い、悠久の時の流れの一瞬である作家人生を振り返った。大空へと飛び立つ鶴のような、すらりと美しい立ち姿は、作者自身の心の姿であろう。(高田和司)