• 陶芸
  • 鉄絵掛分釉描大皿「花筏」

  • てつえかけわけゆうびょうおおざら「はないかだ」
  • 前田 正剛
  • まえだ せいごう
  • 第56回東海伝統工芸展(令和7年度)
    岐阜県知事賞
  • サイズ
    奥行49.1 幅49.1 高3.6 cm
  • 受賞総評
    春爛漫、桜の花びらが舞い散り水面を薄紅に彩る、いとおしい光景である。マンガン系の鉄釉を刷毛で塗り、筆で金魚と桜の花びら、同心円を長石釉で描く。皿はあくまで平たく、中心にも水紋状の渦が削り出されている。饒舌になりがちな装飾をモノクロームの世界で引き締めている。裏には四肢を伸ばして泳ぐ小さな蛙が一匹。遊び心を隠す。これまで白地に色釉と鉄絵で果木を描いてきた作者の新境地である。 (正村美里)
  1. 公益社団法人 日本工芸会