
- 金工
片身替古裂文様仕覆形手箱
- かたみがわりこぎれもんようしふくがたてばこ
- 須藤 拓
- すどう ひらく
- 第72回日本伝統工芸展(令和7年度)
日本工芸会新人賞
- サイズ奥行9.0 幅10.0 高13.0 cm
- 受賞総評これが金工? と誰しも驚くことだろう。縫い合わせた古裂は赤銅と四分一、魚々子鏨で破綻なく刻んだ地紋は紗綾形と入子菱。平象嵌の銀の牡丹を布地のうねりの曲面に合わせた仕上げは見事である。口に結ぶ銀製の紐は鏨の彫り崩し。高度な彫金技術を駆使して、金属で布地の質感に迫る果敢な挑戦で伝統工芸に新しい風が吹いた。(村上 隆)