- 金工
 鉄地象嵌香匣
- てつじぞうがんこうばこ
 - 奥村 公規
 - おくむら こうき
 - 重要無形文化財保持者
 - 第42回日本伝統工芸展(平成7年度)
文部大臣賞 
- 技法象嵌
 - 受賞総評鉄素材によって作られた香匣で、上部がやや盛り上げられて上品な雰囲気を出している。 盛夏の早朝、蓮田で見せる蓮華の「静」と風にゆれる水滴の「動」を布目象嵌や純金の撚線、 そして粒金の象嵌で表現されている。全体的に鉄地の器形に純金の象嵌のバランスがよく、 鉄銹と金の配色にも斬新さが見られる。香を納める匣としてのサイズや桐の内箱にも十分配慮され、 みるものにほのぼのとした思いを感じさせる優品。