• 漆芸
  • 蜻蛉高盛絵切金色紙箱

  • とんぼたかもりえきりかねしきしばこ
  • 七代 金城 一国斎
  • きんじょう いっこくさい
  • 第56回日本伝統工芸中国展(平成25年度)
    金重陶陽賞
  • 受賞総評
    作者は、暁の天を見上げた空間に舞う蜻蛉の群れを表現したという。色紙箱の甲板の中心部の朱漆から、徐々に潤朱漆へ4段階に分け、暈かし塗りを繰り返して仕上げている。その画面に天空の光とも蜻蛉の飛映ともとれる金切金を貼り、印象を強めている。蜻蛉は高盛絵技法を用い、羽は銀で裏彩色された白蝶貝で表現している。錬磨された技に裏付けされた優しさと安定感を感じさせる作品である。(室瀬和美)
  1. 公益社団法人 日本工芸会