
- 木竹工
栃杢拭漆盛器「輪舞」
- とちもくふきうるしもりき
- 本間 潔
- ほんまきよし
- 第38回東日本伝統工芸展(平成10年度)
日本工芸会賞
- 受賞総評栃の木の良材による盛器である。曲面を自在に作れる刳物(くりもの)技法の持ち味を十分生かし、側面はあたかも、二枚の布をもって形作った様な柔らかく、動きのある面の表現に成功している。『輪舞』とは絶妙の題名である。
また、広い見込部に美しい縮み杢が出る様に細心の注意をもって木取りをしており、黒味の強い拭漆もその美しさを十全に引き出している。
木そのものの美しさを知悉した作者会心の一作である。