- 陶芸
灰釉大皿
- はいゆうおおざら
- 竹内 孝一郎
- たけうちこういちろう
- 第44回東海伝統工芸展(平成25年度)
NHK名古屋放送局長賞
- 受賞総評エッジのきいた大皿に、絶妙にかけられた2種類の灰釉が魅力的な作品である。まず形の良さを評価したい。さらに焼き上がりの微妙な質感は硬質でありながら、土を焼くことのよさを十分に見せている。釉薬を手ですくい、かけまわすという作業は、何度もやり直したという。その効果は絶大であったが、それゆえに収まりすぎという思いが残り、この部分に破調を求める気持ちが働くのは、作家に酷であろうか。(榎本徹)