• 陶芸
  • 灰釉大鉢

  • はいゆうおおばち
  • 竹内 孝一郎
  • たけうちこういちろう
  • 第43回東海伝統工芸展(平成24年度)
    NHK名古屋放送局長賞
  • 受賞総評
    1960年代に江崎一生が大らかな大皿で現代の常滑に新しい大皿を出現させた。その後、竹内公明が確かなロクロ技術で続き、その御子息がこの大鉢の作者である。父ゆずりのロクロ技術はシャープな造形を見せている。過度な加飾の目立つ近年、スケール感を感じさせる手柄杓による大胆な釉掛け、白と緑にグラデーションを見せる黒のコントラストがいい。強還元で焼成された常滑特有の土味もよい。器面中央の余白も効果的である。作者の技術と豊かな感性が見事に結実し、すぐれた作品となっている。(伊勢崎淳)
  1. 公益社団法人 日本工芸会