技法

蒔絵、螺鈿

受賞総評

光とはエネルギーであり、生命の源である。作者は、はじけるように放射状に広がる意匠で、ただ一点からはじまる光を表現したという。また沃懸地や切金、金鋲を採用したことにより、実際に光彩に溢れた作品となった。この輝きが今、見る者に希望を想わせる。玳瑁螺鈿や杣田細工など伝統への眼差しも打ち出した、意欲作である。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（竹内奈美子）