欅拭漆盛器

川口清三(かわぐちせいぞう)

受賞
: 東海伝統奨励賞(丸栄賞)
出品
: 平成17年 第36回東海伝統工芸展
分野
: 漆芸

木工芸の作品には大別して指物、挽物、曲げ物、刳物との技法があります。この作品は刳物で造られた作品です。作り方としてはノミなどで大まかに刳彫をして2,3ヶ月間放置して狂いを出します。それからノミと鉋で削り形を創り出します。どのような杢目の美しさが表現できるかを推定し考えることは勿論でありますが、それよりも大切なことは「木味」です。その原木の育った環境から生じる風格が、この木味を生かさなければ格調の高い作品は生まれません。この作品は、作者の木心を読む確かな木材の選定眼と欅のもつ木味と輪花の形状が見事に調和して、重厚でありながら重さを感じさせない、すばらしい雰囲気を醸し出した作品で、拭漆の仕上げも見事な作品です。

欅拭漆盛器