• 木竹工
  • 香椿造盛器

  • こうちんづくりもりき
  • 川北 浩彦
  • かわきたひろひこ
  • 第49回日本伝統工芸展(平成14年度)
    日本工芸会奨励賞
  • 受賞総評
    香椿は、栴壇科の大径木で素地の耐腐性は抜群である。大自然雨ざらしの中、多種木材中最も永く原型をとどめる材であり、 色合いが紅色で美しく、触感、重量感が良く芳香がある。作者はこの材の特性である色合いを重んじ、漆仕上げに気を配り、運びに安心感のある、つばの形態としている。径に対する巾の割合いも適切で、緑部二本の銀線象嵌は器型を引締めており、 見事な仕上がりである。  我が国には多くの樹種が成育し、それらを大いに生かす事が大切である。この作品は各地山麓に生育の逸材を作品としたものである。
  1. 公益社団法人 日本工芸会